塩分の話し


昨年購入した梅干しは信濃屋っで売っていたのだけど、それまで漬け物とかを売っていながら梅干しはあまり考えたことがありませんでした。 漠然と紀州産はいいのかな、ぐらいで。
市販されている梅干しは大別すると梅が中国(台湾含む)か国産かにわかれます。中国の輸入野菜の農薬問題もあり、国産がいいと考えます。 しかし国産の物で表示を見ると、漬け原料にアミノ酸(グルタミン酸)を使っていない物はほとんどありません。 かなりの物がハチミツで味付けしてあったりします。 また減塩でないもの、具体的には塩分が15%以上のものもほとんどありません。
漬け物全体がそうです、糠漬けでも味噌漬けでもそれらの原料以外に甘味やうま味(グルタミン酸)を加える必要はないはずなのに、 使ってもそれが少数ならまだしも、ほとんが甘味添加、うま味添加です。
話を梅干しにもどすと、市販の梅干しの主流は塩分8〜12%で、うま味(グルタミン酸)、甘味(ハチミツや果糖)添加です。 この果糖というのも問題おおありだけどそれはまたの機会に。

私は血圧が高い方で、健康診断の度に「塩分は控えめに」といわれます。理想では塩分は一日10g以下にしたほうがいいそうです。 梅干しは大粒のもので1個1.8〜2g(塩分18%ぐらいのもの)あるそうです。一日の許容量の1/5だから大きいです。
そりゃー半分ぐらいにしたほうがいいし、少ないにこしたことはありません。
しかし塩分半分の梅干しは塩っぱくも酸っぱくもないし、食べやすい唾もでない梅干しなのです。 梅干しは顔をしかめて食べるからいいのです、見ただけで唾がでるからいいのです。

塩分への否定は皮肉なことに日本の伝統の物のほうがうけています。梅干しとか味噌、醤油が典型だと思います。 食事に味噌汁はつきものだし、醤油は何にでもつけたりかけたりするし、当然といえば当然なのだけど。
カップラーメンには大概、成分表示があります。ナトリウムは日清のカップヌードルで2.0gです。少ないほうです。 でもナトリウムは塩ではありません。塩は塩化ナトリウムで、ナトリウムの原子量23、塩素の原子量35から計算すると、 ナトリウム2.0gは塩化ナトリウム約5gです。カップラーメンを一杯、汁までのむと一日の塩の半分です。
--つづく--

梅干し記録

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