新宿の風景

2015年1月15日

タイトル書いてみたものの、新宿と風景って似合わないですね。
しかし古くは甲州街道の最初の宿場、内藤家の住居があり、
今の御苑なんかもその土地を接収しています。
御苑に近い京王線設立当初の駅は「内藤新宿」です。
(今は京王のビルがあります、新宿三丁目のあたり)

さて、今日は
「幻の殺意」 1971 コマ・プロダクション(東宝配給)
ケーブルテレビの番組表で小林桂樹、若尾文子が出ているのがわかったので
録画してなにげなく見ていました。(だからオープンの配役は見ていません)
小林と若尾が夫婦で、二人の高校一年生の息子。
三人が和気あいあいとした夕食シーンから始まります。
こういうシーンの小林は娯楽映画の時と同じです。

ところがその息子に殺人の嫌疑がかかり逮捕されます。
そして息子の無実をはらすために調査をする父親。
このシーンでは、あきらめずに行動するタフな人物を演じます。

そして、母親の数奇な人生に事件の原因が浮かび上がります。

最初のシーンで今のえなりかずきのように見えた息子なのですが、
話の後半で『あっ!勘三郎だ』ってわかりました。
そうです、中村勘三郎(中村勘九郎)の少年時代です。
34年前だから、少年ですよね。

ところで、舞台が新宿です。
歌舞伎町や、西口ロータリーは今と変わらない部分もあります。
淀橋浄水場の跡地に立つ高層ビルは、京王プラザホテルしかありません。
(「太陽にほえろ」のオープニングシーンで使われました)

この頃の新宿を描いたのに、森崎東監督が森繁久禰主演で作ったシリーズが
あります。
最近は都知事の政策で少し静かになったようですが、
人間のもつエネルギーや、汚い部分(でも避けては通れない)をこの街で
吸収してきたのだから、その役割は無くならないと思います。

(Hatena::Diaryより転載)