芸者

2015年1月15日

2005-05-31

今日は芸者さんの映画です。

「夜の流れ」 1960年 東宝
まず、最初に当時、どういう客層を狙ったのか考えました。
若干青春系のテイストが入ってますが、きっと今の昼メロの客層。
当時は日中主婦だけで映画にいけるのは相当裕福な階層。
その辺を狙ったか、若干年輩者か、というとこでしょう。

有名女優がふんだんに出てきます。
料亭の女将が山田五十鈴、その娘が司葉子。
料亭の旦那の娘が白川由美。
芸者に、水谷良重、草笛光子、北川町子、市川悦子、塩沢登代路、星由里子など。
なんたって、星由里子がただの脇役です、贅沢です。
男優は料亭の旦那、志村喬、その知り合い宝田明。
板前、三橋達也。
ある芸者(草笛)の元旦那、北村和夫。
英語教室の先生、岡田真澄。

なにしろ和服美人が多くてそれだけでもこの映画の価値があります。
水谷良重は若くて飲んだくれ芸者、いい感じです。
北川町子好きなんです。声がいいです。
司の芸者スタイルもなかなかです。

そして山田五十鈴、ストーリーでは数え46才となってますが、
現実にはこの当時43才。まだまだきれいです。
この人は角度や表情によって、色々な人に似ています。
藤間紫にも似ているし、山本陽子にも似ています。
つまり、単純な美人顔ではないのですね。

ちなみに、現在では一番有名な市原悦子は失恋して自殺未遂を繰り返す芸者役です。

(Hatena::Diaryより転載)