若尾文子
「座頭市と用心棒」 1970年 大映
題名のとおり座頭市(勝新太郎)と用心棒(三船敏郎)が出てきます。監督は岡本喜八。なんとも豪華なふざけた映画です。
この映画の約十年前(1961年)に黒澤監督の「用心棒」が撮られ、約十年後(1980年)に「影武者」という映画が発表されます。これは勝が黒澤監督と衝突し降板した映画です。
勝と三船とからむ女性梅乃が若尾文子です。若尾は大映のスター女優ですから、勝とも競演はありますが、座頭市はこれだけです。
当時、36~37才。映画出演のピークは過ぎていますがいい感じです。
若尾デビュー当時、大映の永田雅一に看板美人女優山本富士子と比較され、「山本は高値の華、若尾は低根の華」と評されたそうです。確かに十代から二十代半ばの若尾は可愛さとはつらつとしたイメージが強く、妖艶な美人ではありませんでした。
二十代の若尾は主役はとってますが、夜の女性役や濡れ場(本人は脱いでいないが)なども多く、決していい扱いを受けていません。でもその分、数多くの映画で広い演技をしています。
この映画の数年後に「男はつらいよ」のマドンナもつとめます。もちろん寅がひとめぼれする美人です。
(Hatena::Diaryより転載)
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