若尾文子のヌード
「卍(まんじ)」 1964年 大映 増村保造監督
若尾文子&増村保造監督コンビの作品です、原作は谷崎潤一郎。これも原作を読んでみたくなりました。「猫と正造と…」捜しているのですが、古本屋になかなか置いてないです。
卍では若尾文子の肉感的魅力が充分に引き出されています。ヌードシーン(ほとんどが吹き替えですが)、恋人(川津祐介)とのシーンでの下着姿、胸の大きく開いた服など。
そういえば、以前書いた「赤い天使」でも川津との入浴シーンで若尾のヌードが登場します。
若尾以外のキャストは、岸田今日子、船越英二、川津祐介。この時代の大映の人材不足の不満は、現代劇はなんでも船越英二なのです、幅がありません。決してきらいな役者さんじゃありませんが。
もう一つ、この映画の登場人物は関西弁なのですが、若尾文子も、岸田今日子も関西弁があまり上手くありません。これが東宝なら、団令子や八千草薫、新玉三千代など魅力的なネイティブがいるのですが。
大映だと、藤村志保とか中村玉緒がいますが、なにしろ、若尾や山本富士子の魅力で客を呼んでいるので、難しいところです。
(Hatena::Diaryより転載)
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして、偶然ここを見つけて、読んでいるうちに、どうしても聞きたいことがあってコメントに書くことにしました。社長シリーズとか好きだったんですが、記憶違いかもしれませんが、藤岡琢也が出てきて「さるわたりさん」と言うべきところを「サルマタりさん」と言っていたのが耳に残っているのですが、そんなフレーズの出てくるものはシリーズにありましたか?教えてください、お願いします
犬の目さんはじめまして、それは「社長学ABC」です。藤岡琢也が猿渡部長という役で、小沢昭一扮する汪滄海という台湾人が「サルマタリ」と呼んでいます。それ以前の作品の「社長繁盛記」では谷啓が赤間という役ですが、やはり小沢昭一が苑平漢という中国人役で赤間を「オカマ」と呼んでいます。
ありがとうございます。私の母が、映画館のモギリをしていて子供のころ、よくこのあたりの映画をよく見ましたが、不思議なものでときどきそのころの映画の中の言葉をこういうふうに思い出したりしてDVDを探しに行ったりしています。社長シリーズとか駅前シリーズとかあと、クレージーキャッツのものとかを、もう一度見たくて探しています。クレージーの大冒険を最近買いましたが、社長シリーズとか駅前シリーズとかときどきあるにはあるのですが、どれを見ていいのかわかりませんので、なにか、見るならこれとこれだとかアドバイスしてもらえませんか?見ながらまた、そのころのことを思い出したりしたいと思っています。よろしくお願いします。