博士の愛した数式
今日は、今の映画の劇場鑑賞版です。
「博士の愛した数式」 アスミック・エース
この映画の宣伝を見た時、寺尾聡、吉岡秀隆、浅丘ルり子。というキャスティングだけで、あっこれは観ようと思いました。理由は、寅さんです、満男(吉岡)とリリー(浅丘)。寺尾聡も「男はつらいよ」に三作出演していて、どれもとぼけた印象的な役です。「寅次郎夕焼け小焼け」では宇野重吉と親子共演しています。
さて内容ですが、ある数学博士(寺尾)は交通事故の後遺症で記憶に障害をもっていて、80分しか記憶がもちません。それを過ぎると10年前にリセットされてしまいます。
その博士の義姉(浅丘)が依頼して博士に家政婦(深津絵里)を雇います。彼女は母子家庭で10歳の息子(齋藤隆成)がいます。その三人の触れ合いと義姉とのドラマです。
息子は成長し、数学の教師(吉岡秀隆)になります。彼は物語の語部です。
あてにした三人より、深津絵里と齋藤隆成がよかったです(もっとも寺尾と二人が主役です)。この子役の齋藤隆成は正面で映した顔が、寅さんに子役で出ていた昔の吉岡に似ています。横顔や全身の姿、声などはさほど似てないのですが、時々「昔の満男だ」って思えるだけで感心しました。
観てる最中や終わってすぐに感動できる映画ではないです。でも、時間がたって少しずつ反芻できるタイプの深い映画です。
(Hatena::Diaryより転載)
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