生物の防衛本能

2015年1月20日

白いんげん豆をろくに加熱せずにご飯にふりかけて食べるというダイエットで多くの人がお腹をこわしたようです。前にもこのブログで書きましたが、世にある情報はいいかげんです、特に健康関連。しっかりと検証していないのもそうですが、健康問題は一世代、二世代で答えが出るわけはないのですから、たまたまテレビでやってたものがうまくいくなんてむしが良すぎます。

私は、この半年、1kg/月ぐらいのペースでダイエットしてますが、基本的には食べる量を減らしています。それと急激ではないです。やはり月に数キロというのは無理があるのではないでしょうか?リバウンドもあるし。
あと、私はお腹が太るタイプなので、最初はおなかが痩せます。これは例のメタボリックシンドロームの内臓脂肪が減るのです、内臓脂肪は増えやすく、減りやすいです。逆に皮下脂肪(腕や足の脂肪)は減りにくいです。

そんなことはさておき今日書きたかったのは、インゲンが加熱しないと人間に有毒ということです。インゲンだけじゃなく他の豆も穀類もそのままでは食べられないものがほとんどです。これらは「種」です。種を食べられたらその植物は繁殖できません。
果物や果菜(トマトやきゅうりやなす)は食べて美味しいようにできていますが、これは動物に食べられて、糞の中に種を残し、遠い場所に繁殖するという方法です。だから種は消化液では分解できないようにコーティングされています。
植物の芽には毒があるものが多いです、じゃがいもの芽が有名でしょう。

動物よりも先に登場した植物は、動物の食糧になりながらいろいろと身を守ってきたのですね。
豆類や穀類を加熱するという食べ方は、きっと「想定外」です。

太古の人間は、いや他の動物も、多くの犠牲を含む検証を重ねながら自分達の食べ物を判断する能力をつけてきました。人間はたまたま持った「知能」でそれを否定あるいはおろそかにしています。もっとも加熱、貯蔵、醸造など自然に反し豊かに成る術も持っています。
いまいちどそのバランスを保ってきた先人の知恵を見習うべきでしょう。

(Hatena::Diaryより転載)