多摩川の水

2015年1月20日

昨日そろそろ寝ようとしていたらNHKアーカイブスで「ある人生・汚染博士」というのをやっていて見入ってしまいました。ちなみに前半のかげろうの番組も良かったです。
汚染博士というのは、昭和40年代の玉川浄水場で水質管理をしていた方で、当時工業化や、人口の大量流入による下水の流入で多摩川の水質が著しく悪化し、玉川浄水場は「日本一まずい水」といわれていたそうです。

私はショックでした、当時そばに住んでいて、きっとこの水で暮らしています、それなのに今日まで、多摩川の水はマシだ。と思っていたのです、マシってほらあの悪名高い「金町浄水場」。
玉川浄水場って環八沿いからうかがえるあの施設ですよね。田園調布の手前(砧や瀬田から見て)。玉川浄水場は一度閉鎖され、近年工業用水として運用しているそうです。悪名を抱えて解消できないまま閉鎖したのです。なにしろ、通常1ppm、きれいな水源なら0.5ppmという塩素添加を100ppm行なっていたといいます。濾過より薬だたそうです。それだけ塩素使えばダイオキシンもいっぱいできるでしょう。
玉川浄水場を閉鎖した後は、東京都はより上流と利根川系に水源を求めます。「日本一まずい」汚名が金町に行ったのは、玉川がきれいになったわけではなかったのです。

世田谷の千歳台から今の所に越す時不動産屋が「調布は水も美味しくていいですね」といいました。距離にして4~5kmです。変わるわけないじゃん。と思ったら根拠がありました。
この辺は地下水(井戸水)が豊富なのですが、世田谷や狛江に比べ調布は上水の地下水比率が高くの半分以上だそうです。河川の水より濾過や消毒(塩素)が少なくて済む分美味しいようです。

自分の住んでいる環境の水源を調べましょう。浄水器だ、ミネラルウォーターだっていうのは二の次です。すべてに使えますか?浄水器の原水だって水道ですよ。風呂やシャワー使うでしょう。
食べるものの原産地知るより大事なんだと思います。本当は。

(Hatena::Diaryより転載)