甘くない飲料
ちきりんさんのブログのテーマに触発されて書きます。
僕らが高校生の頃までは、甘くない飲料は普通には売ってませんでした。伊藤園がウーロン茶(黒くて四角い1リットルの紙パック)を出したのがはじめじゃないでしょうか。水はサントリーや冨士のビン詰めのミネラルウォーターはあったけど、お酒を割る用途専用だったから酒屋以外では売っていませんでした。「ハウスの六甲のおいしい水」から時代が変わったと思います。
500mlのペットボトルなんて気のきいたものもなかったし。今考えると不便な時代でした。
甘くないものが何故売っていなかかったか、ひとつはそんな物じゃ金がとれない、水道をひねって出る水や、どこの家にでもあるお茶が売れるか、って感じです。そういえばお茶は鉄道では買えましたね、そうもう一つはあのお茶の売り方、溶けそうなプラスチックに熱いお茶を入れてたでしょう。緑茶は温かいものという常識でした。
ウーロン茶が市場に出た後も緑茶はなかなかデビューしませんでした。先に世に出たのが紅茶。ちなみにちきりんさんの期待するキリンビバレッジの一番強い分野ですね。
私が20代後半の頃入ってきた新入社員が「午後の紅茶」を「午後のティー」って言ってました。『おまえ、紅茶だろ』なんて言っていたらそのうち世の中じゅうで「ゴゴティー」になってました。
今、安部司っていう人の書いた「食品の裏側」という本を読んでいるのですが、この人はかつて食品添加物の営業をしていて、ある時自分の仕事をふりかえり反省して、今は食添の危険性を啓蒙しています。
講演会では糖分と食添だけで「コケコーラ」というドリンクを作るそうです。
渡辺の粉末ジュースとかもこの類いでしょう。懐かしいけど怪しいもの飲んでいたものです。
お酒の世界でもそうですが、世界的には甘い物が好きです。リキュールとかカクテルとか貴腐ワインとか。ドイツのワイン法は甘いものが格付け上位です。
日本酒もある程度甘いですが、レベルが違います。
そのくせ、糖尿病の人が多い。肝臓も膵臓もガイジンとはつくりが違うのかも知れません。
(Hatena::Diaryより転載)
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