お米が無い!

2015年1月20日

今日は爽やかないい天気で、でも関東はまだ梅雨明けでは無いそうです。梅雨明けが遅いことであの「米不足」の年を思い出しています。

10年以上前ですよね、長梅雨で日照不足、各地で米が不作になり、ついには「外米」の輸入。

その頃は前の仕事で、しかも加工食品(グロサリー)の担当だったので米を扱っていました。
秋になると、お米がほんとに流通に回ってこなくて、問屋は発注を受けても実質「配給」のような供給状態でした。
あればあるだけ売れました。何ヶ月も前に精米した(通常じゃ売れないような)「新潟コシヒカリ」の10kg袋に
12,000円という値段をつけても売れていきました。

そして輸入米の登場。私はその頃、日本中の破棄食品を考えると輸入って必要ないんじゃない?って考えていたのですが、そうはいきませんね。現実数字がショートしているのですから。
問屋主催の「輸入米販売についての説明会」で、タイ米(インディカ米)とジャポニカ種をブレンドして売るように農水省から指導されていると聞きました。

その前の年までは私らの様な毛唐のものを扱うスーパーでは、パエリヤやカレー用にインディカ米をさがしている状態でした。少ないけど需要もありました。あのお米は炒めたり、スープにしたりは美味しいですが、「ご飯」として炊いて味噌汁とお新香で食べるにはとても不向きです。

だから、そのままじゃ売れないから「混ぜちゃえ」って発想です、愚かです。いくら不足でもお金をだして買えるものになるはずがありません。売っている人間じゃなくてもシロウトでもわかることです、わからないのは役人だけです。

案の定そのブレンド米は数ヶ月で市場から無くなりました。そして翌春にはタイ米もてんで見られなくなりました。あれはどうなったんでしょう?

オイルショックのときもそうだったのですが、何かおこると過剰に反応してドマヌケになる国民性があります。最近もガソリンが高いですが、だからってトイレットぺーパーは騰貴していませんね、学習したのです。

まあ、米がなくったってパンやケーキがあります。日本人は昔のフランスの王族ぐらい豊かなんです。

(真にうけないように、自戒と皮肉ですよ)

(Hatena::Diaryより転載)