変なヒューマニズム

2015年1月15日

日曜のドラマですが、遅れて今日書きます。大河の「功名が辻」です。
関ヶ原が終わり、一豊は土佐20万石を与えられます(一説にはこの頃の土佐は10万石弱の評価しかなかったとも)。土佐という国を得て、まさに一国一城の主となります。

それに対して、ドラマは暗い方向にいっています。信長、秀吉に遣え、功名を得るために働いてきた山内が土佐を得て壁にぶつかっているのです。
人の下ではイケイケで戦場を駆けていたのが、自分が国を治めるにあたっての困難、残酷さを描写しているようです。関ヶ原で光秀を破ったおりにも暗さがありました。

戦国のお話しに多いのですが、こういう変なヒューマニズムを侍に持たせます。所詮は人を殺す事が功名の手段なのに、この争いはいいだとか悪いとか、卑怯とか。もちろん武士の礼節はありますが、こんな時代は勝たなければだめです。きれいごとは首を洗って言っていればよいのです。

かといって、そのへんを現代の価値に合わせないと小説にはならないのですが。

(Hatena::Diaryより転載)