ラーメン大使

2015年1月15日

「ラーメン大使」 1967年 大映

この映画は、昔地上波で深夜にやっていたのを録っていて、何度も観ているのですが、ケーブルテレビでやっていたので、改めて観てみました。

花登筐原作の、お涙ありのドタバタ喜劇です。主役はフランキー堺、それに大映の役者さんとお笑いの人をうまく合せています。話としては、中国で旧日本軍の下士官に世話を受けて産まれた子供が、その日本人に恩返しに来る、中国人役がフランキーなわけですが、そしてその恩人(山下さん)をさがすエピソードです。

日中国交正常化以前の映画で、この頃は日本にとって中国は台湾です。もちろん話に出てくる中国は大陸です。それにしてもこういう作品が今出たら、クレームものでしょう。なにしろオープニングでは、フランキーが弁髪で踊ったりしています。まあ平和な時代です。
最近の香取慎吾の「西遊記」が中国で不快感をもたれているとか、最近の狭量さに辟易します。

かつてはインディアンにもエスキモーにも、チビクロサンボにも憧れをもっていたと思うのです。いつの頃からか、差別です。どこからの感情が蔑視、差別かは人によるでしょうが、考えるとあさはかな事です。

さて、キャストはフランキー、マドンナ役が高毬子、この人はどちらかというと脇役系です。大映系が船越英二や丸井太郎、丸井太郎はお笑系に混ざっても遜色ありません。
渚まゆみがいかれた娘役で出ています。大映の女優さんですが、現代風の美人女優(及び歌手)です。この人は大作曲家、浜口庫之助の奥さんになった人でもあります。

(Hatena::Diaryより転載)