のらくろ
昨日書いた「硫黄島からの手紙」は軍隊の話なので、軍隊の階級がわからないと理解が遅くなります。これは兵隊やくざについても過去に書きました。
http://www.takeichiro.com/050910/
私はこの陸軍の階級章を「のらくろ」を読んで憶えました。のらくろは日本漫画の草分を代表する作品です。作者は田河水泡です。
野良犬の「くろ」が軍隊に入隊し、失敗や武勇を重ね出世する話で、二等兵(二等卒)から末は大尉(中隊長)になります。その後は大陸(中国)に渡り金鉱を発掘し成功します。
戦後ののらくろもあるらしいのですが、読んでいません。
冷静に見ると、犬や猿が擬人化して、人間も同じ立場で登場する奇妙な設定です。そのくせ象や虎は猛獣として成敗されたり、カエルや河童も敵として擬人化したり。でも子供の頃は何も不思議に思いませんでした。これが田河先生の妙なのかもしれません。
この先生は落語の作家でもあり、ストーリーの中のネタやオチの巧妙さでは、下品なギャグ漫画は足元に及びません。
(Hatena::Diaryより転載)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません