エコ偽善

2015年1月30日

旧 7月5日 大安

随分前から割り箸の価格が高騰していて、私が昼食をとるような安いお店では、
以前にくらべ割り箸の質がかなり低下しています。立ち食いそばのお店では、
割り箸をやめて使い回しの箸を使う店も見かけます。

井沢元彦さんがいつも書いていることですが、日本人の多くは他人の使ったお箸を、
たとえきれいに洗っていても嫌悪します。
割り箸を好んで用いるは、道具として決して使いやすくはないけど、
日本人の衛生感(穢れへの嫌悪感)を表しています。
そう考えると、使い回しへの転換はリスクがあったと思います。

田町にあるローカルの立ち食いそば屋で「TS」(イニシャル)というお店があって、
ここも先頃割り箸をやめて、プラスティックの使い回しの箸に変えました。
すると箸置きにこんなことが書いてあります。

「地球にやさしくをお店でなにかできないかと考えたら、エコばしになりました、
ご協力お願いします。」

いやだなーと思いました、コスト高で仕方なく割り箸をやめたことを、地球にやさしくや
エコにすりかえています。

個人や中小企業でエコなんて関係ないです。
ただしこの単位では、「自分が節約する」と「資源を無駄にしない」はほぼイコールです。
たいそうなことを言わず、自分の財布の心配してれば良いのです。

(Hatena::Diaryより転載)