田母神氏の論文問題
旧 10月9日 赤口
今朝の産経新聞、正論で小堀桂一郎先生が田母神俊雄航空幕僚長の論文、更迭問題を取り上げていたので、私も今日、問題になっている論文をきちんと読んでみました。
ちなみにこの論文はネットで読むことが可能です。
マスコミや野党は例によってハナから「けしからん」モードですが、この「事件」はふたつに分けて考えなければいけません。
その前に、どこに論文を出して金賞をとったっかということです。
これは、「アパグループ第一回『真の近現代史観』懸賞論文」というもので、ホテルチェーンを経営する、アパ グループという企業が主催しています。
私には、帽子のオバサンのCMが印象に残っていますが、最近では、姉歯事件の時ヤバイ物件がたくさんあったホテルです。
このアパの現在の代表、元谷外志雄という人の趣味でやっていることのようです。
ふたつに分けて考えるというのは、
- 航空幕僚長がこの論文を出したということ。
- この論文の内容
私の考えでは、私企業の懸賞であれ、大学への論文であれ、出版であれ、現自衛隊員が政府の方針と異なる考え方を表明するのは好ましくないと思います。
自衛隊という軍隊の指揮系統を考えても自明です。
だから、田母神氏はせめて退任してから発表すればよかった。
なにも、こんなあやしい企業の論文でなしに、時間とタイミングをみればしっかり出版できたと思います。
これは、このあいだの中山大臣と同様で、言うことが優先してしまうと、たとえ正論でもテロ扱いになってしまいます。
そしてこの論文の内容ですが、私はとても素晴らしく的を得ていると思います。
個々の事柄は認識していましたが、このように整理して戦前の日本の分析を見ると目から鱗が落ちる思いです。
多数の事例があるのでひとつ揚げると、日本の植民地支配は当該国のインフラ、産業を育て、その地域を活性化させたということ。
「農業以外にほとんど産業がなかった満州の荒野は、15年の間に工業国家に生まれ変わった」(一部省略)
日本人は広大な大地に、自国で完成できなかった「夢の超特急:満鉄あじあ号」を走らせています。
この地に期待していたのだと思います。
もちろん戦争だから、殺し合い、それも時には残酷なこともあったでしょう。
でも、喧嘩をすればわかりますが、片方だけの攻撃ってないでしょう。
争っている時はお互い真剣なのです。
古代から現在までずっと、戦争は勝った方が「正義」です。
アメリカは未だテロ組織に勝てません、だからテロ組織を断罪できません。
サダム・フセインがとばっちりをうけました。
国家の行い、人間の行いには善悪がともにあります。
それを宗教が担保して、なんとか生きています。
負け犬の原罪を背負って「憲法九条」教を信じていくのはそろそろやめませんか、立派な歴史、文化をもった国家なんだから。
(Hatena::Diaryより転載)
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