計画的陳腐化
旧 1月3日 先負
昨日の産経新聞の投書で「計画的陳腐化」という文字を見ました。
あー懐かしい、そうです、これが近代のマーケティングの基礎です。
フォードがT型フォードという自動車の大量生産に成功したのが現代に繋がる
自動車普及のはじまりなのですが、フォードは単品種の量産にこだわりました。
GMはそれに対し、モデルチェンジをすることで、わざと旧型の価値を低め、
買い替えを促進する方法を見いだしました、これが計画的陳腐化。
今ではあたりまえで、携帯のキャリアが半期、四半期ごとに新モデルを
発表するのもその歴史の末です。
技術やデザインの革新が伴えば、陳腐化が増します。
パソコンや携帯の黎明期、普及期などを思い起こすとそうでしょう。
これが、そのカテゴリーの熟成期に到ると難しくなります。
今のPCとくにOSなんかそうですね、vistaを出しても
xpが陳腐化しない、むしろそちらが好まれている、逆転です。
携帯業界も新しいものに価値を載せ辛いです、ひととおり出てしまっているから。
カメラやワンセグ、音楽プレーヤー、電子マネーなどの仕組みをバージョンアップ
させても、今度は他のアイテムとの競合になってしまいます。
モノによっては、この計画的陳腐化が全く通用しないものもあって、
エレキギターなんかそうです。
オールドに価値があるし、ストラトやレスポールなんていう型のデザインは
決してすたれません。
とは言っても楽器マニアはなんやかんや買い続けるのですがね。
(Hatena::Diaryより転載)
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