インフレの方が面白い?

2015年7月1日

旧 3月7日 先負

私らが子供の頃の日本はインフレで、「狂乱物価」なんて時代でした。
今はずーとデフレです。

単純にいうと
インフレは 需要>供給
デフレは  供給>需要
前者が売手市場、後者が買手市場です。

そんなことを踏まえて昔を考えてみると、昔はあやしい商品が多かったなと思います。
駄物でも、それなりに形になっていれば売れちゃう。
買った方は後悔するけど、経済の新陳代謝が早いから次の消費に移ります。

日本の戦後の闇市なんかも、売り物にならないようなものでも
平気で並んでいたそうですし、
バブルの頃だって、くだらないものに高い値段がついてました。

振り返ってデフレ下だと、商品の見定めが厳しくなりますから、
変なものは市場から淘汰されます。
メーカーも強いものの寡占になりがちです。
薄型テレビなんかを見てもわかる通り、短期間に価格が下がり、
弱いメーカーが退場してゆきます。

つくってる側にはたまったもんじゃありませんが、
消費者にはオトクですが、
そこそこ以上で安い商品以外は市場にあまり出なくなりますから
オトクな上に失敗も減ります。

今でも、DVDメディアなんかで、
安いノーブランドはエラーが多かったとかありますが、
そんな失敗が少なくなります。

でも、失敗して学習する機会がなくなっているともいえます。
通常、失敗したくないから考えて買う習慣がありますが、
そんなのがだんだん薄れてくるのかも知れません。

そういう点では社会主義化してくるのかなーとも思います。

(Hatena::Diaryより転載)