文盲

2015年7月1日

旧 5月21日 先勝

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「文盲」(もんもう)
この言葉は差別的で好ましくないそうです。「非識字者」が好ましいらしい、
いつも書くけど言い換えで本質は変わりません。
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「Second Chance」
の登場人物、サルヴァドールは貧しい農夫でしたが、
彼にフルーツ会社社長であるの老人、ドノソの魂がのりうつります。
するとそれまで、読み書きのできなかった男が、
字を書くだけでなく、大学の知識を持ち、ラテン語も理解します。

このストーリーなのですが、
「えっ、読み書きができない? 現代で?」
と思ってしまいました。

舞台はメキシコ(らしい)。

ちなみに日本の識字率はほぼ100%です。
病気で字を判断できなかったり、やむを得ず学校に行けなかった人が若干ありますが、
ほぼ、全員が読み書きできる国です。

メキシコやコロンビアは(正確な統計がみあたりませんが)
多くみて、90%程度のようです。
恐らく戦前の日本より低いでしょう。

「兵隊やくざ」の勝新演じる大宮は読み書きができません。
有田上等兵(田村高廣)が代読、代筆する場面があります。
「拝啓、天皇陛下殿」の渥美の演じる兵隊も読み書きができない設定でした。

識字率90%っていうと10人に1人が読めないのですが、
これが全国均等になっているわけでなく、都市は文盲が少なく、農村は多くなる
と考えるのが正しいでしょう。

なんか南米が遠い存在になってゆくのを感じます。
でも反面、関心は強くなってます。

インカなどは高度な文明をもちながら文字がなかったり、
難解な絵文字を使用していたと聞きます。
言葉ってとても多様ですが、文字はアルファベットを流用することが多く、
そこで言葉の生き残りがあったりしてます。

日本の関係するところでは、アイヌ語は文字がありませんが、
使える人がとても少なくなっているそうです。

ちなみに私は「朝日新聞」を識字することができません。

(Hatena::Diaryより転載)