プレ社長シリーズ(2)
出かける前に少し時間があるので今日も書いておきます。
社長シリーズの第一作「へそくり社長」が1956年、昨日の「三等重役」が1952年、この間に作られている作品があります。
「一等社員 三等重役兄弟篇」 1953年 東宝
「坊ちゃん社員」、「続・坊ちゃん社員」 1954年 東宝
この三作は、制作:藤本真澄、原作:源氏鶏太です。主演が小林桂樹、森繁久彌は脇役になっています。ただこれらの作品を私は観たことがなく、また当時の興行成績も知らないので以下は推測です。
「三等重役」「続・三等重役」のヒットにより東宝の首脳陣(特に藤本真澄)は後続作を予定するが、直後の河村黎吉の死去(1952年12月22日)により目論見がはずれてしまう。
そこで同じ、源氏鶏太の作品を小林桂樹主演で作成してみたがパッとしなかった。
「三等重役」の作品を分析し、森繁の演技と作品の構成要素をいくつか組み合わせオリジナルのシナリオを作りあらたに、「へそくり社長」という映画をデザインした。
多分当たらずとも遠からずと思うのですが。
尚、藤本が制作に参加して笠智衆主演、千葉泰樹監督で「サラリーマン目白三平」(正篇・続篇)という映画を1955年に東映で作っています。これはさほど影響していないと思います。
(Hatena::Diaryより転載)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません