夏休み読書感想文~マフィア帝国 ハバナの夜
この夏読んだ中の一冊、今年の新刊本で7月末に入手しました。自分が期待してた革命の話はごく一部で、メインはマフィアの変遷を描いてます。
革命前のキューバはバティスタ大統領という超親米な政権で、キューバ政権はアメリカの裏社会とも結びつき、観光、娯楽さらにギャンブル、犯罪の温床となっていました。その裏社会がマフィアで、その流れは禁酒法時代から続いています。
ハバナをラスベガスを超える大歓楽街にしてその利権を手にしようというそれぞれの思惑の中、革命によってキューバは髭の男(フィデル・カストロ)の支配に落ちてしまいます。
何人ものマフィアのエピソードを時系列で細かく綴っていて読んでて飽きません、難点はカタカナに弱い私には途中で整理が付かなくなってくること。
この本の一部が映画の「ゴッド・ファーザー」なんです。映画(元は小説)だから名前は違ってるけどほぼ近い人物がいます。これも本に細かく紹介されています。ということでまたこの映画観たくなって。
そしたらちゃんとAmazonビデオにあるんですよ。
おかげでここのところ仕込みもしなくてはいけないのにiPadでこれ観る時間が増えちゃって~
パートⅡにキューバ革命のシーンが出てきます、もろハバナの景色だけど当時(1970年代)アメリカ人がキューバでロケなんてありえないのでドミニカでセット作ったそうです。
カストロとゲバラは今でもキューバ革命の英雄ですが本の中ではバティスタと生々しい権力争いをしていることが書かれています、結果的にはカストロがアメリカの支配から開放するわけですが、だからといって100対0で正義とはいいきれません、キューバはこの後経済的には困窮した状態がずーと続くのです。
中国の蒋介石と毛沢東もそうかもしれません、毛沢東は農民に一度は土地を開放して人気を得て農民主体の革命を成功させますが、革命にこだわるあまり経済をおろそかにして鄧小平の改革開放の頃には台湾と大きな差がついていました。
共産主義の欠点として、共産主義は理想なのでそれを実現する犠牲はやむえないと考えていることだと思います。暴力で革命を成就する、反共産主義者は粛清される。これは比較的まもとな共産主義者カストロでも実行した事柄です。
絶対的な正義も逆に悪もないんだな~って、少しでも多くの人が幸せになれる社会がいい社会なんじゃないかなって結論。
Miércoles treinta y uno de agosto de 2016
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