PYLE PT-649D使用レポート
昨日続きです、まずは取扱説明書見てみましょう。もちろん英語です、でも簡単です。こちとらカセットデッキ使いはじめて40年以上。本来マニュアルなくてもいけるっしょ。
マニュアルはA3の表裏でA4で4ページ。表紙は製品の説明
- 自動停止
- 高速ダビング
- ダイナミックノイズリダクション(後述)
- 録音レベル調整
- 110/220電源切替
- 19インチラック用アダプター付き(後述)
ダイナミックノイズリダクション、いわゆるドルビーやdbxのたぐいなんですが、何の表記もないのでオリジナルのものだと思います。たぶんドルビーBのシステムに似たものでしょう。ライセンス使うと高くなるからオリジナルにしてるんだと思います。
若い人のために書いておくとノイズリダクションはテープの「サー」っていう音(ヒスノイズ)を低減させるためのもので、大雑把に言うと音が小さな時に高音を大きなレベルで録音して再生時には小さくする、その分高音のノイズが減るってやり方です。レコードも録音時にイコライジングをする(RIAA)けどこれは雑音低減と溝の幅を揃えるという2つの目的があります。
19インチラックっていうのはPAなどで使う機器のケースのサイズでそれ用のアダプターがついてます。PAの使用を意識した機種ということ。私は棚に直置きだから使いません、ただし直置きでは少しガタツキがありました、インシュレーターの裏にテープ貼って解決です。
操作パネル
- 電源
- カセットホルダー
- ダイナミックノイズリダクション
- ピークレベル、録音、高速、CrO2/METAL、ERC CrO2各インジケーター
- テープカウンター、リセット
- 録音レベル調整
- カセット操作ボタン
- クロームテープ録音ボタン
- 高速ダビングボタン
- ダビングボタン
- クロームテープ再生ボタン
テープには4種類の規格があって、
- TYPEⅠ ノーマルテープ
- TYPEⅡ クロームテープ/ハイポジションテープ
- TYPEⅢ フェリクロームテープ(ほぼSONY DUADを指す)
- TYPEⅣ メタルテープ
それぞれの説明は割愛しますが、ノーマルとクローム(ハイポジ)は録音再生可能、フェリクロームとメタルは再生可能です。
操作手順、同シリーズのアンプと繋ぐとリンク機能があるようです。まあこの辺は40年の経験で読まなくても大丈夫。
仕様
- ステレオダブルカセットデッキ
- 4トラック2チャンネル
- テープスピード 4.8cm/sec
- 周波数特性(詳細割愛)
- SN比 58dB
- ワウフラッター 0.2%
- クロストーク 40dB
- 高周波歪 1%以下
- チャンネルセパレーション 40dB
- ヘッド Deck A 再生ヘッド、Deck B 録再ヘッド・消去ヘッド
- モーター DCサーボモーター
- 入力 ラインイン×2
- 出力 ラインアウト×2
- 電源 AC220V,50Hz
- 電圧 230V,50Hz、イギリス向け 240V,50Hz、アメリカ及びカナダ向け 110V,60Hz
110V,50Hz(東日本仕様)の記載がないのがちょっと不安・・・
- 電力消費量 W=V×A(P=I×E、中学で習った)
- 寸法 360mm×128mm×246mm(W×H×D)
- 重量 4Kg(8.5ポンド)
- 付属品 ピンプラグコード×2
再生は無難にできましたが、テープをそっと入れてあげないと蓋が閉まらないとかそれなりにコツが要ります。仕方ないね。録音はどうなんだろう。
近所のクリエイトSDで買ってきました、168円+税。安いんですねテープ。インドネシア製
録音レベルが赤に入るととたんに歪みっぽくなるので抑えめがいいみたい、それなりにきれいな音で録れます。ノイズリダクション試してみましたがはっきり言って×。音がこもってしまいます。
古いミュージックテープでドルビーとの互換を調べたいとこですが今日はここで時間切れ。またの機会に。
告知コーナー!
最近新しいバンドに参加させていただいております。大久保以外でも主演する機会ができました。
11月23日(木、祝)
青木ひろみ(オカリーナ)ステージ
(カホンやります)
西荻窪 アケタの家
開演は16:00~、僕が出るのは18:00~
11月26日(日)
中島みゆきのセッションに顔出してたらバンドに誘われてしまいました。立川のクレイジージャムです。
Chao!
Jueves,dieciseis de noviembre de 2017
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コメント一覧
ダイナミックノイズリダクションはナショナルセミコンダクター社が開発した「ノイズリミッター」(リダクションとは別物。早い話、ただのローパスフィルター)です。
ノイズのある・なしに関わらず、高音域の周波数特性を強制的に減衰させて聴感上の高周波ノイズを目立たなくするものであり、ドルビーNRとは仕組みそのものが全然異なるものです。
ドルビーNRでは録音時と再生時に同じタイプのNRを利用する必要がありますが、これはただのローパスフィルターですから、再生時だけに利用します。
(録音時にオンにしても処理は行われない)
なお、ドルビーNRとは技術的に「互換性はありません」。
(若干それっぽくはなりますが。ドルビーNRと互換性があるのは、今も昔もビクターが開発したANRSのみです)