山茶花究

2014年10月16日

60年代映画では、名脇役俳優の山茶花究ですが、戦前は、坊屋三郎、益田喜頓と「あきれたぼーいず」というグループを組んでいました。つまりコメディアンだったのです。
森繁も古川緑波の緑波一座出身なので、当時のお笑い系同士で古くから交流があったようです。二人が役者として大成した後も仲がよかったそうです。

「おしゃべり社長」 1957年 東京映画
社長(千秋実)が、三ヶ月の海外渡航の間、代理社長にと望んだのは重役(山茶花究、森川信)ではなく、既に会社を去っていた元部長(森繁久彌)でした。
そして代理社長は会社の改革に取り組みます。

通常、社長シリーズの森繁社長はわりと無責任で、ドジョウ踊りを踊ったり、芸者やホステスにうつつをぬかしたりしていますが。この「おしゃべり社長」は夢をもった実直な人物です。小林桂樹や三木のり平のようなユニークなからみもありません、山茶花がすこしからむ程度です。
社長シリーズの異色作ですが、私は好きな映画です。

(Hatena::Diaryより転載)