石油に頼って、あげく

2015年1月9日

横浜の小学校で、諸物価の高騰により年始に2日分の給食を減らす学校があるそうです。
横浜では給食の予算管理、運営は各学校の責任だそうで、その学校的にはやむを得ない処置だとか。

今の物価高の根本には「原油高」があるのは間違いありません。
我々が真冬でもきゅうりやトマトを食べるためにはハウスで重油をがんがん焚かなければなりません。

畜産にもエネルギーと輸入の穀物を大量に使います。

そして、それらの物流、加工にも石油が必要です。

日本は年にだいたい2億5千万キロリットルの原油を輸入しています。
一人当たり、2000リットル程、一日で5.5リットルの原油を各人が消費しているのです。
飲み水より多いです!

それは、電気であり、輸送手段の燃料であり、各種プラスチックや衣料であり、そして上記した食糧の素でもあるのです。

石油の姿は見えなくても、毎日5.5リットルをじゃぶじゃぶ使っているわけです。

どう、思います?

このことは、私も批判だけで結論ないので、また考えましょう。

ところで、昨今の物価高で、例のインフレターゲット経済学者は反省すべきです。
竹中平蔵はこの前産経新聞に、「一部で物価高だが総量では物価指数は上がっておらずデフレから脱却したとはいえない」というようなことを書いてました。

マクロで経済を見る時に個々の現象が「人」にどんな影響を与えるのかを無視している気がします。

社会主義が失敗したのは明らかですが、経済学ってもの自体が生き物に即さない学問のように思います。
ましてやアメリカ仕込みは信用できません。

(Hatena::Diaryより転載)